春の換毛期にやってほしいペットケア習慣

春の換毛期に やってほしい ペットケア習慣

3月に入り、少しずつ春の気配が感じられるようになってきましたね。この時季、ペットたちの体では「換毛(かんもう)」と呼ばれる大切な変化が始まっています。

換毛期は、愛犬・愛猫の健康に深く影響する時期です。
適切なケアを行うことで、皮膚のトラブルや体調不良を防ぎ、ペットが快適に過ごせるようになります。

この記事では、換毛期に必要な「ブラッシング」「抜け毛対策」「食事・栄養管理」の3つのポイントを、専門家としてわかりやすく解説します。

換毛期とは被毛とは?

換毛期とは、季節の変わり目に合わせて被毛(ひもう)が生え変わる時期のことです。犬・猫ともに年2回(春と秋)に起こるのが一般的で、春の換毛期では冬毛から夏毛へと切り替わります。

この時期は普段の3〜5倍もの抜け毛が発生することもあります。
これは異常ではなく、自然な生理現象ですので安心してください。ただし、ケアが不十分だと毛玉・皮膚炎・毛球症(猫)などのリスクが高まります。

■ 換毛が起きやすい犬種・猫種

  • ダブルコート犬種(ゴールデンレトリーバー、柴犬、ポメラニアン、シベリアンハスキーなど)
  • 長毛猫(ペルシャ、メインクーン、ノルウェージャンフォレストキャットなど)
  • 短毛猫もシングルコート犬種も、程度の差はあれ換毛します

換毛期のブラッシング方法

猫と毛玉の画像

換毛期のブラッシングは、単なる見た目だけケアすることではありません。

皮膚への刺激による血行促進、体温調節機能の維持、皮膚炎の予防など、健康管理として非常に重要な役割を担っています。

犬のブラッシング

【推奨頻度】換毛期中は毎日〜2日に1回

  • スリッカーブラシ:表面の絡まりをほぐす(力を入れすぎず、なでるように)
  • アンダーコートレーキ:ダブルコート犬の下毛(アンダーコート)を効率的に除去
  • コームで仕上げ:細かい絡まりを取り除き、毛並みを整える
  • 敏感な部位(耳の付け根・脇・股)は特に丁寧に、短い時間で行う
  • ブラッシング後は皮膚の赤みや傷がないか確認する

猫のブラッシング

【推奨頻度】短毛猫:週2〜3回 / 長毛猫:毎日

  • 猫は自分でグルーミングを行いますが、換毛期は飲み込む毛が増え「毛球症」のリスクが上がります
  • ラバーブラシやスリッカーブラシで優しく全身をなでるようにブラッシング
  • 猫がリラックスしているタイミングを選ぶ(無理強いはNG)
  • 短時間(3〜5分程度)から始め、徐々に慣れさせることが大切
  • 嫌がるそぶりがあれば即中断し、次の機会に少しずつ
私が実際使っているのは、「岡野 ONS 高級両目金櫛 大」です

半分が細かいコーム、もう半分が粗めのコームになっている2wayタイプです。
毛流れに沿って縦方向にやさしく通すことで、毛玉がほぐれやすく、猫ちゃんへの負担も少ないのが特徴です。
サイズはできるだけ大きいものを選ぶと、引っかかりが少なくケアしやすいのでおすすめです。​​​​​​​​​​​​​​​​

抜け毛対策・室内の掃除のコツ

ペットの毛をコロコロで掃除する画像

換毛期は、いくらブラッシングをしても室内への抜け毛は避けられません。人間への影響(アレルギー・誤飲)やペット自身の衛生面を守るためにも、環境ケアを合わせて行うことが大切です。

室内環境の対策

  • 【掃除機がけ】換毛期中は1日1回を目安に。ペット用フィルター付きの機種が効果的です
  • 【粘着ローラー】ソファや寝具など掃除機が届きにくい場所に有効です
  • 【空気清浄機】HEPAフィルター搭載のものを使用することで、空気中に浮遊する抜け毛・フケを除去します
  • 【ペット専用シート・マット】よく過ごす場所に敷き、抜け毛をまとめてキャッチする
私が実際使っているのは、「猫壱さんの抜け毛取りワイパー®猫柄」です

ミクロの繊維ブラシが抜け毛をからめとってくれます。抜け毛だけでは無く、ホコリも一緒に取れて一石二鳥です!

ペットのシャンプーについて

ゴールデン・レトリーバーのシャンプー中の画像
  • 換毛期中のシャンプーは、抜け毛を一気に洗い流す効果があります
  • シャンプー後はしっかりと乾かす。生乾きは皮膚炎の原因になります
  • 濡れタオルで体を拭くだけでも、浮いた毛を取り除けます
注意点

シャンプー前には必ずブラッシングを行いましょう。
シャンプーがストレスになることもありますので、その場合は拭くようにしましょう。

換毛期の食事・栄養管理

シャム猫が今から餌を食べようとしている画像

換毛期は、新しい毛を作るために体がエネルギーと栄養を多く消費します。

この時期の食事管理は、毛質の改善・皮膚の健康維持に直結します。

積極的に摂りたい栄養素

  • 【良質なタンパク質】毛の主成分はケラチン(タンパク質)。鶏肉・魚・卵などが豊富な食事をとります
  • 【オメガ3脂肪酸】亜麻仁油・魚油など。皮膚のバリア機能を高め、被毛にツヤを与えます
  • 【ビオチン(ビタミンB7)】毛の成長をサポートする栄養素。欠乏すると毛がパサつくこともあります
  • 【亜鉛】皮膚の新陳代謝を助け、健やかな被毛の成長に貢献します

食事の与え方のポイント

  • 換毛期専用・皮膚被毛ケア対応のフードに切り替えることも有効です
  • サプリメントを追加する場合は、必ず獣医師に相談のうえ適切な量をとります
  • 水分補給をしっかり行う。特に猫は自発的な飲水が少ないため、水分不足の子には、ウェットフードの活用を検討します
急激なフードの変更はNG

1〜2週間かけて少しずつ切り替えましょう

獣医師に相談を!

食事を変更する際は、自分の判断で行わず、獣医師に相談することをおすすめします!

こんなサインが出たら要注意!

換毛期のケアを続けていても、以下のような症状が見られた場合は、皮膚疾患やホルモン異常など別の原因が考えられます。早めに獣医師への相談をおすすめします。

  • 特定の部位だけ毛が抜ける・薄くなる
  • 皮膚が赤い・かゆがっている・フケが多い
  • 抜け毛の量が極端に多く、数週間たっても収まらない
  • 元気がない・食欲が落ちている(全身状態の変化)
花粉やPM2.5にも注意を!

春の換毛期は、花粉やPM2.5、ハウスダストなどの影響を受けやすい時季でもあります。
皮膚や被毛の状態をいつもより注意深くチェックしてあげてください。

まとめ

換毛期のケアは、毎日の積み重ねが大切です。

  • ブラッシングは毎日〜2日に1回、やさしく丁寧に
  • 室内の抜け毛対策を日常的に習慣化する
  • 食事で皮膚・被毛に必要な栄養をしっかり補給する

ペットは、1匹1匹個性があり、違いがあります。

ブラッシングが好きな子、シャンプーを嫌がる子、食の好みにこだわりがある子など、さまざまです。
その子に合ったケアをしてあげることが、何より大切です。

まずはできることから、少しずつ始めてみてください。愛犬・愛猫のちょっとした変化に気づけるのは、毎日一緒にいる飼い主様だからこそです。

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